冷却塔ブロー水を回収し、3ヵ月で4,500m3以上の節水を実現!
ハウステンボス熱供給株式会社様
導入の背景・課題
水不足になりやすい地域のため、エネルギープラントの使用水量削減を目指して、冷暖房で使用した排水の再利用をご検討されていました
テーマパーク「ハウステンボス」の地域冷暖房を担うエネルギープラントを運営されているハウステンボス熱供給株式会社様は、冷水や蒸気の安定供給はもちろん、ハウステンボスのコンセプトである「人と自然の共存」のため、プラントでの環境負荷低減に取り組まれています。また、同社のある長崎県佐世保市は、保水性に乏しい地質に加え河川の長さも短いため渇水状態になりやすい地域です。そのため、水不足になるとエネルギープラントへの水供給量が少なくなることもあり、エネルギープラントの使用水量を抑えるために一度冷暖房に使用した排水の再利用を検討されていました。
水処理ソリューションと導入の成果
下水に放流していた冷却塔のブロー水を逆浸透膜で処理する
冷却塔ブロー水回収装置により、ブロー水の約65%回収を実現しました
クリタグループは、従来は下水放流していた冷却塔からのブロー水を、逆浸透膜を採用した水処理装置で処理して再利用することを提案しました。本装置によって、冷却塔ブロー水のおよそ65%を回収し、冷却塔への補給水に再利用することによって、2008年度は4,552m3の節水を実現しました。
お客様の声

冷却塔ブロー水回収装置による排水の再利用は、「人と自然の共存」というハウステンボスのコンセプトにふさわしい提案だったと思います。当社のエネルギープラントは地元小中学校のエコツアーのコースになっており、本装置による節水効果の説明もしています。2008年は冷房シーズンの途中での納入となったため、装置の稼働期間がおよそ3カ月と短かったのですが、今年度はどれだけの節水効果を上げられるか楽しみです。
今後は、冷却水設備だけでなく、エネルギープラント全体の熱と水の有効利用を双方で検討していきたいですね。