最適な凝集剤の適用で、年間380tの珪藻土使用量を削減!
出光興産株式会社様
導入の背景・課題
固形物除去の助剤として珪藻土を利用していますが、固形物とともに廃棄物になることから、珪藻土使用量の削減が課題となっていました
石油の精製や石油化学製品の製造、販売を主な事業とする出光興産株式会社様は、「地球環境と経済が調和した社会の形成への貢献」を目指し、事業活動に伴う環境負荷の低減を推進されています。同社北海道製油所殿では環境保全の一環として、製油工程で発生する排ガスに含まれる硫黄酸化物の粒子を水で捕集し、フィルターで除去しています。固形物除去の助剤として珪藻土を使用していますが、フィルター表面に層状となった珪藻土は固形物とともに廃棄物となることから、珪藻土の使用量削減が課題となっていました。
水処理ソリューションと導入の成果
固形物を凝集し、フロック化する凝集剤の適用により
珪藻土使用量を半減、年間380tの珪藻土使用量を削減しました
栗田工業のケミカル事業本部は、珪藻土の層で捕捉しやすいよう固形物を凝集しフロック化する水処理薬品の適用を提案しました。本提案をご採用いただいた結果、従来の半分近い量の珪藻土で固形物の除去が可能となり、お客さまは廃棄物となっていた珪藻土の使用量を380t/年削減されました。
お客様の声

当社では、珪藻土は排水中の固形物濃度に対して注入量を最適かつ最少に調整することで削減するものと認識していたので、水処理薬品による削減は新たな知見でした。固形物をフロック化することで、ろ過助剤である珪藻土を削減するという考え方は理論的であり、机上テスト、実機テストとも良好であったため本採用としました。本提案により削減目標は達成できましたが、珪藻土使用量ゼロという高い目標を実現するため引き続き協力していただきたいと思っています。