水質改善とボイラ薬品の最適化により、重油量を1.2%削減!
王子製紙株式会社 富岡工場様
導入の背景・課題
硬度成分によるスケール付着防止策としてブロー水量を多くしていましたが、ブローに伴う熱損失の削減が課題となっていました
新聞用紙や印刷・出版用紙などを製造する王子製紙株式会社様は、「王子グループ環境憲章」に基づき、地球温暖化対策として省エネルギーに積極的に取り組まれています。同社富岡工場殿では、家庭用紙の乾燥用にボイラ蒸気を使用しています。ボイラの原水である工業用水にはカルシウムなどの硬度成分が多く、これがボイラに入ると伝熱面にスケールとして付着し、熱効率を下げます。このため、軟水処理とともにボイラ内で濃縮しないようボイラのブロー水量を多くして対応してきましたが、ブローに伴う熱損失の削減が課題でした。
水処理ソリューションと導入の成果
逆浸透膜装置により工業用水の水質改善を行い、ボイラ薬品も最適化
ブロー水量の削減により、ボイラの燃料である重油量を1.2%削減することができました
栗田工業のプラント、ケミカル両事業本部は、逆浸透膜装置による工業用水の水質改善とボイラ薬品の最適化を提案しました。本提案をご採用いただいた結果、お客様はブロー水削減が可能となり、ボイラの燃料である重油量を1.2%削減されました。

お客様の声

本提案により重油量が削減できたことを評価しています。また、工業用水を使用していた脱硫塔のシャワー水に膜処理した水を適用したことで、シャワーノズルの目詰まりが無くなったことも感謝しています。
今後は多くの水を使用している紙の製造プロセスにおいても提案を期待しています。