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PFAS(ピーファス)とは

PFAS 用水・純水 用水・純水その他 排水 排水その他

PFASとは1万種類以上におよぶ有機フッ素化合物の総称であり、近年汚染問題や健康被害が懸念されています。日本国内では、PFOS、PFOA、PFHxSの3物質が、特定PFASとして注目されています。

PFASの特徴と用途

最近、報道などで『PFAS』という言葉を耳にすることが多くなってきています。
その便利な特徴から我々の生活に密接に関わっている一方、人体や自然界への影響が取りざたされています。PFASとは一体どんな物質で、どのような製品に使用されているのでしょうか?

PFASは生活や産業の様々なところに使われています

PFASは耐薬品性、耐熱性、撥水・撥油性、耐候性、難燃性および電気絶縁性に優れ、安定で利用しやすい特徴があります。
その特徴を生かして、半導体、電気・電子・通信、医療、エネルギー、輸送機器、建築・インフラなどの各分野で利用されており、私たちの生活の身近なところでも様々なものに使用されています。

 

産業分野 PFASが使用されている製品例
半導体 薬液配管、洗浄部材、高性能フィルター、エッチング用途、製造部材
電気・電子・通信 電線被膜材、プリント基板、液晶材料、防汚・防水コーティング
医療 医療部材、保護衣、保護具、薬包フィルム、医薬品
エネルギー 太陽光発電、リチウムイオンバッテリー、燃料電池
輸送機器(車・航空機・船舶) ベアリング、ガスケット、シール材、配管、ホース、電線被覆材、空調用冷媒
建築・インフラ 塗料、冷媒、発泡剤、膜構造物

分解されにくいPFAS、人体への影響は?

PFASは便利なものである反面、その特徴から「永遠の化学物質(Forever Chemicals)」とも呼ばれ、自然界では分解されにくく、河川や地下水に滞留しやすい性質も持っています。そのため、PFASが含まれた水や食物を摂取することにより私たちの体内にPFASが取り込まれ、長く留まることによる健康被害が懸念されています。

PFAS規制と河川や水道水の検査状況

2026年4月から水道水の水質基準に新たに設定されます

日本においては、2025年6月に環境省から「水質基準に関する省令の一部を改正する省令」及び「水道法施行規則の一部を改正する省令」の公布等について発表があり、2026年4月から水道水の水質基準としてPFASのなかでもPFOAおよびPFOSが新たに設定されることとなりました。

PFAS検査結果は公表されています

全国の河川や地下水、水道水などのPFAS検査結果は、環境省や各自治体が公表しています。また、その結果をわかりやすくまとめたサイトもあります。

例)

有機フッ素化合物(PFAS)について | 環境省

水道水のPFAS検出状況マップ|NHK

“PFAS汚染” 全国マップ(河川・地下水等 令和4年度)|NHK

PFASの対策方法は?

PFASの処理方法としては、活性炭処理、イオン交換樹脂処理、膜処理(RO、NF)が有効です。

 

クリタグループは、お客様の工場等で使用する用水や排水の水量や水質の状況を分析・解析したうえでご要望を考慮し、最適な対策をご提案・ご支援しています。

 

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