水処理教室
水をきれいにするための基礎から、さまざまな処理技術まで、初心者にもわかりやすく解説しています。
並び順
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No.061
排水
凝集分離
難分解性シアン錯塩の凝集処理
栗田工業/KCRセンターの池上です。№61の水処理教室では、「ウェルクリンC‐200」を使用したシアンの処理方法についてお話いたします。シアン(CN)を含む排水は、メッキ工程から排出される排水と、鉄鋼工場のコークス製造排水に代表される炉内の化学反応で合成される排水の2種類に大別されます。前者はシアン化ナトリウム及び、鉄・亜鉛・ニッケル・銅・金・銀などの金属シアノ錯体が含まれ、後者は有機物や反応中間体を含みます。これら、幅広いシアン化合物を処理することが可能な「ウェルクリンC‐200」を使用したシアンの処理方法について解説いたします。
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No.062
一般事項
水処理技術のキーワード「溶存酸素」
栗田工業/KCRセンターの小川です。今回からシリーズで、水処理技術で用いる専門用語を紹介します。№62の水処理教室では、「溶存酸素」についてお話いたします。溶存酸素はDO(Dissolved Oxygen)とも呼ばれる水中の酸素濃度を表す指標です。今回はその概要と測定方法について解説いたします。
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No.063
一般事項
水処理技術のキーワード「BOD」
栗田工業/KCRセンターの若田です。№63の水処理教室では、「生物化学的酸素要求量」について説明いたします。水中の有機物質を好気性微生物が分解する時に、水1リットルあたり何mgの酸素が必要なのかを表した数値が生物化学的酸素要求量(BOD)です。主に河川の水質を表す指標として古くから使われてきました。その測定方法などについて解説いたします。
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No.055
用水・純水
前処理・ろ過
ウイルスも取り除くUF膜
栗田工業/KCRセンターの坂倉です。№55の水処理教室では、「UF膜」についてお話いたします。UF膜は、MF膜よりも微細な孔を持ち、分子量5000~30万程度の高分子成分(たんぱく質やポリエチレングリコールなど)や、粒子径1~100nmのウイルス、エマルジョンなど小さな物質を除去することができます。その特徴と用途について解説いたします。
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No.065
一般事項
水処理技術のキーワード「懸濁物質(SS)」
栗田工業/KCRセンターの小川です。№65の水処理教室では、「懸濁物質」についてお話いたします。水中に浮遊・分散する粒の大きさが1μm(0.001mm)~2mmの物質を懸濁物質(SS)、または浮遊物質といいます。懸濁物質は水1リットルあたりに含まれる重量(mg/L)で表します。今回はその測定方法などについて解説いたします。
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No.066
一般事項
酸化・還元反応の基本的な意味
栗田工業/KCRセンターの池上です。№66の水処理教室では、「酸化・還元反応の基本的な意味」についてお話いたします。水処理では、さまざまな物質を除去するために酸化剤や還元剤を投入して酸化・還元反応を起こします。たとえば、C(炭素)とO2でCO2(二酸化炭素)ができるなどの反応が代表例です。ここでは、その酸化・還元反応について解説いたします。
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No.002
一般事項
水処理とはなにか
栗田工業/KCRセンターの佐藤です。№2の水処理教室では、「水処理とはなにか」についてお話いたします。水処理とは水の中から不純物を取り除くことです。生活用水では見た目の清浄さや健康維持を目的とし、産業用の水は用途に合わせた処理プロセスがあります。また、排水は環境への負荷を少なくして放流する必要があります。その処理方法について説明します。
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No.003
用水・純水
純水・超純水
純水とは
栗田工業/KCRセンターの池上です。№3の水処理教室では、「純水とは」についてお話いたします。水質は電気の通りやすさ(電気伝導率)で表され、水道水は10~20mS/m(ミリジーメンスパーメートル)、純水は0.05~1mS/mです。1mS/mの純水とは、1Lの水に、わずか0.1mgの食塩が混ざった程度の不純物の少ない水です。今回は、その純水について解説します。
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No.4
イオン交換の解説
栗田工業/KCRセンターの小川です。№4の水処理教室では、「イオン交換」についてお話いたします。純水の製造で水中の塩類成分を取り除くイオン交換樹脂は、直径約0.5mmの大きさで、たらこや数の子のような形をしています。色は褐色、黄色、白色など様々です。このイオン交換樹脂を使用して純水に処理する方法を解説いたします。
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No.006
用水・純水
前処理・ろ過
純水設備の前処理
栗田工業/KCRセンターの坂倉です。№6の水処理教室では、「純水設備の前処理」についてお話いたします。工業用水は浄水場で処理していないため濁質を含みます。また、井戸水は鉄やマンガンを含んでいる場合、汲み上げた後に酸化して濁質となってしまいます。その濁質を取り除くための純水設備の前処理について分かりやすく解説いたします。
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No.007
用水・純水
前処理・ろ過
膜を使った前処理方法
栗田工業/KCRセンターの佐藤です。№7の水処理教室では、「膜を使ったろ過」についてお話いたします。砂ろ過など、通常の前処理では微細な濁質が残ることがあり、そのまま製造工程で使用すると様々なトラブルを起こしてしまいます。そこで、砂ろ過を通り過ぎる微細な濁質を除去するために膜が開発されました。そのしくみを解説いたします。
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No.008
用水・純水
純水・超純水
逆浸透現象を利用したRO膜
栗田工業/KCRセンターの池上です。№8の水処理教室では、「逆浸透現象を応用したRO膜[逆浸透膜]」についてお話いたします。ガラスや金属が手に入らなかった時代、ヨーロッパでは豚や羊の膀胱が容器として使われていました。これにワインや塩水を入れて水中に放置すると容器内の液量が増すことが分かっていました。このような逆浸透現象を応用して作ったRO膜[逆浸透膜]について解説します。